四国ツーリング4日目の今日は 憧れの四万十川と沈下橋のウォッチング。 四国のしっぽ佐多岬によって夜は道後温泉に宿泊予定です。 地図はいつもの(C)アトラスさんより。 <><><><><> 今朝は5時半にこっそりと起きて6時に出発。 沈下橋は生活道路として使われているし 目当てで来る観光客も多いというので なるべく早朝に見たかったのです。 足摺から土佐清水までは半島の東側の海岸沿いをのんびり。 昨日走った足摺スカイラインより全然気持ち良く 土佐清水港では朝の光を受けてみなもがキラキラと。 土佐清水から四万十市(旧中村)までは昨日も走った国道321で。 丘陵のアップダウンを楽しみつつ7時過ぎに四万十市に到着。 ハイオクが157円/Lと、ガソリンのもの凄い高騰っぷりに 閉口しつつ、とりあえず、給油。 コンビニで朝ごはんにおにぎりとお茶を購入し 最初の沈下橋、佐田沈下橋を目指して川沿いの小道を遡ると 街からあっという間に山の合間の田園風景に変わり 霧も晴れてしっとりとした気持ちのいい朝の空気になり・・・ <><><><><> 走ること数km、おお! お目当ての佐田沈下橋を発見♪ たまたまバイクが渡っていたので、ここぞとばかりに撮影。 なんだかツーリングっぽい写真になったね(笑) この見下ろす感じからわかるとおり、 沈下橋は道路からはかなり低いところにかけられていて 増水するとその名の通り水中に沈んでしまうのです。 よって欄干もなにもないのですね。 よ〜し、私も渡ってみよう。 念願が叶ったおかげで、というより、結構怖くてドキドキ。 車がすれ違うのもギリギリだし、高さも思ったよりあるし、 欄干がないだけでこんなに怖いんだねえ・・・。 橋の途中にバイクを停めて、記念撮影♪ 橋から移動して、清流四万十を眺めながら、先ほど買ったおにぎりを。 これがやりたかったので、食べるのをガマンしてたのです(笑) と、佐田沈下橋を心行くまま30分ほど堪能し、 次なる橋を目指して出発。 佐田沈下橋を渡って県道340号。 ここは川沿いだったり森になったり 1車線になったり2車線になったりの細い道で 車だと走りにくいんだろうけどバイクだと結構楽しい。 そして本日2本目、三里沈下橋に到着。 佐田のは思いのほか立派ないでたちだったけど、 こっちの方がひっそりこじんまりでイメージに近いかも。 県道340号から国道441号に入ると、さすが四国の3桁国道。 整備が進んだとこもあるけど、他はいい感じにしなびてて これもなかなか気持ちのいい道。 国道441号から大きな鉄橋が掛かっていたので渡ってみると、 遠くに次のお目当ての口屋内沈下橋。 遠くから眺めた姿も沈下橋の魅力ですな。 橋の周りは広い河原になっていて、キャンプの人達が10組ほど。 橋の下では子供が水遊びしてました。 口屋内沈下橋から数km進み、左コーナーを曲がると、おおっ! 眼下にたたずむ、あの美しいお方は? と、思わず足を止めて地図を見ると、岩間沈下橋な模様。 というわけで、R1000もご一緒に。 岩間橋を過ぎたあたりからは、道も広くなってきて テンポのいいワインディングが楽しめる快走路に。 その分、四万十川に沿って走ってるという感慨は薄れるけど。 それにしても、時刻は早くも10時。 日も高くなって来て、暑くて溶けそうです。 <><><><><> さてさて。 楽しかった四万十川めぐりとも、江川崎でお別れ。 国道441号と381号が交わるところから四万十川を離れて松野方面へ。 暑くて溶けそうだ〜! ということで、お腹も減ったしお昼でも食べて休もうと 道の駅「虹の森公園 松野」に飛び込むと、これは・・・? とうもろこしアイス! 他にも、美味しそうなメニューがいっぱいあったけど これは無視するわけにもいられまい。 心配したようにツブツブのコーンが入ってはいなかったけど(実は苦手) この味は味は確かにとうもろこし・・・。 ん、でも、意外とおいしいじゃん。 食堂があまり魅力的でなかったので、アイスだけ食べて出発。 ツーリングマップルを見ると、この先の八幡浜では、 好物のじゃこ天が名産だとか書いてあるので、 せっかくだからそれをつまもうかなと。 国道を避けて、県道29号、31号を抜けて上宇和まで。 そこから県道25号に入ると、盆地の中の田園風景の中を、 真っ直ぐに線路と道が伸びてて、見ごたえありな感じです。 じゃこ天を求めて八幡浜の駅前を少し走ってたものの 思いのほか渋滞してるし、なんと言っても暑いので 嫌になって、風を求めて走りだしてしまった。 <><><><><> 当初の予定だと、ここから松山に向かうのだけど、まだ11時過ぎだし せっかくなので、四国のしっぽ佐田岬まで行ってしまおう。 と、流れに任せて佐田岬へ向かうけど結構遠い。 けど、佐田岬メロディーラインこと国道197号半島を走り やたらと多いトンネルを何個か抜けると、 時折、絶壁の下に輝く海が見えたりして綺麗で来て正解だったかも。 にしても、お腹が減った。 と、道の駅「伊方きらら館」に入ると お、ありましたよ! じゃこ天に・・・ 珍しい「じゃこカツ」がツボに入りました♪ これがもう、ふあふあほくほくで旨いっ! あんまり旨いので2枚食べてしまった。 屋上の展望台に登ると、左右に雄大な海! 何しろ、しっぽというぐらい。 約50kmの佐田半島はなんと日本で一番細長い半島のだ。 白い建物は伊方原子力発電所。 近くに行って覗いてみたい衝動に駆られたけど、 東北ツーリングで警備員に怒られそうになった事もあるのでガマン。 その代わりといっちゃなんだけど、半島を貫く長い尾根沿いに 遠くまでずっと風力発電の風車が並んでる。 近くまでいけるかな? 少し走るといい塩梅に 「二見くるりん風の丘パーク」と書かれた入り口を発見。 それでぼくも、風をあつめて、風をあつめて、風をあつめて 蒼空をかけたいんです、蒼空を・・・ って玲葉名の詩がぴったりね。 <><><><><> 岬への道も終盤からは道も1.5車線。 夏休みということもあってか、岬目当ての車が押し寄せるから あちこちですれ違い待ちのプチ渋滞やトロトロ運転。 照りつける太陽、水温計も瞬く間に100℃、唸る冷却ファン。 (同じ風車でも、こっちは情緒とは全く無縁・・・) 14時半過ぎにやっと到着! ここも海から吹き付ける風が気持ちいいよ。 そして目もくらむ絶壁だよ。 むむむ! ツーリングマップルには 「佐田岬灯台までは駐車場から徒歩で約20分、結構疲れる」 なんて書いてあるが、何を甘えている! ここまで来て途中で帰ってもしかたあるまい。 と、アクエリアス500ml一本を買って歩き出すと山道。 林の中なので日射しは穏やかで風もあるのだけど、とにかく蒸し暑い。 ハイヒールのお姉さんを連れたカップルもいて、 かわいそうにと思ってたけど、やっぱり途中で引き返してた。 目と鼻の先の別府を目指して海を走るフェリーも見えて 途中の景色は最高だけど、山を2つ越えさせられて結構ハード。 アクエリアスは半分も進まないうちに空っぽになって、 もう一本もってくれば良かったなあと軽く後悔する。 でも、来て良かった! と実感した瞬間。 光り輝く白亜の灯台はなんと大正7年生まれ。 灯台の影で休む超ラブリーなお嬢さん(><) もう疲れた、あちゅいワン・・・。 うっかり見落とすところだったけど、 灯台を上から見下ろすことが出来る展望台を発見。 みんな気が付かないのか疲れてスルーしてるのか、 人はほとんど来ません。 けど、これは来て正解。独り占めですよ。 さてさて。 来た道をフウフウ言いながら戻っていると、なんと。 昨晩、足摺のユースで一緒だったおじさんに再会。 偶然の再会を喜び、お互いの旅の安全を祈ってお別れ。 バイクに戻ると、ハーレーのスポーツスターに乗った 香川のライダーのお兄さんと雑談。 2日目のうどん屋さんでもそうだけど、バイク乗り同士は旅先では、 仲間意識が生まれるのか、こういうことがよくあって面白いです。 さあ、時刻もあっという間に16時。 あとは海沿いにかっ飛ばして松山の宿を目指すぞ。 と、ここでも風車達の姿。 海を眺めて並ぶ無言の巨人達・・・。 ちょっと脇道にそれてみると人っ子一人いない。 エンジンを止めると、発電機のウィンウィンというモーター音と 風車の回る低い音にびくっとした。 ブウンブウンと太い音をたてて回る姿は、 エコロジーという言葉から連想されるよりもだいぶ物々しくて、 畏怖という言葉を連想したりもします。 <><><><><> 再び国道197号で佐田半島を尾根伝いに戻り、 八幡浜から国道378号に入って松山方面へ。 今思うと、佐田半島は県道255号で戻ったほうが変化があったかも。 (地図を見ると、伊方原発の横を通るし) 国道378号は通称「夕やけこやけライン」の名の通り 夕日を見ながら走れるシーサイドラインでいいんだけど とくかく車が多くて40〜50km/hで流れが悪く眠くなるし 疲労の溜まった膝が悲鳴をあげてしまう。 17時45分。 道の駅「ふたみ」は夕日の撮影スポットとして人気の場所で バイクも車もいっぱい入って休憩してました。 しばし休憩していると、さっき佐田岬で出会った ハーレーのライダーさんと再会。 香川っ子との熱いうどんトークに花を咲かせる。 夕日を撮りたかったけど、18時半過ぎになっても 西国の日没はまだ先のようだし、膝の痛みも治まったので 香川っ子に挨拶して先に進む事に。 と、思ったけど、5kmほど走って国道が56号に代わるところで 海から離れてしまう。これでは夕日が見えない! 松山方面の看板を無視して急きょ脇道へ。 勘で港の方を向かうと、おお、いい感じに堤防を発見。 最後にばっちり夕日も見られて大満足。 ありがとう、四国。 <><><><><> 20時に松山の道後温泉にある松山ユースホステルに到着。 ここはものすごくわかりにくい場所にあって、 近所を30分近くウロウロしてしまった。 さっそく道後温泉に入りに行こうかなと、宿を出ようとすると、 足摺で一緒だったおじさんとお兄さんにまたまた再会。 おじさんと温泉と食事に一緒に行く事にしました。 我輩がいるのは道後温泉本館である。 私の敬愛する漱石先生もお気に入りだったという 由緒正しきお風呂屋さんです。 建物の観光が出来るチケットもあったけど、 遅いので普通にお風呂に入るだけにしました。 脱衣所なんかも雰囲気があってよかったです。 お土産にタオルと石鹸を購入♪ 湯上りは、近くの食堂でおじさんと生ビールでカンパイ。 地物の鰹の刺身とタタキに舌鼓を打ちました。 いやー、これがまた旨かった! <><><><><> そんなわけで、旅も大詰めの4日目は、 2日分も旅したようなボリュームでお腹いっぱい 四国をぺろりな感じの一日でした。 というわけで、5日目に続きます。 <><><><><> 本日の走行距離 334km