2007年 8月14日 
* 四国うどんツーリング3日目 *


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四国ツーリング3日目の今日は
高知を出発して憧れの足摺岬へGO!

の前に、高知といえばお城も忘れちゃいけません。
昨晩、ホテルの屋上の露天風呂から、
その雄姿が近くに見えてましたよ。

地図8/14

地図はいつもの(C)アトラスさんより。

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さてさて。

まだ3日目とは言え、昨日も一昨日もだいーぶはっちゃけて
さすがに疲れがたまってきたので遅めの7時過ぎに起き、
のんびりニュースを見たりして8時50分に出発。



で、ホテルからたった2km、10分後に高知城に到着(笑)

正門の前で写真を撮ろうと構図を思案していると、タクシーの運ちゃんが、

「ここからこう撮るといいよ。プロの人もここから撮るからね。」

と、親切(というか余計なおせっかい?)に教えてくれたと思ったら

「ところで、ここから車で20分ぐらいの所に桂浜という
坂本龍馬ゆかりの浜があって、とても綺麗ですよ。」

などなどと営業トークが始まる。

「バイクなんで、すんません。」

と言うと、ぷいっと行ってしまった。
で、また少し離れたところから声が聞こえてくる。

「ここからこう撮るといいよ。プロの人もここから撮るからね。」

うーん・・・。
暑いのに大変そうだ。



「板垣死すとも自由は死せずっ!」
の台詞で有名な板垣退助の銅像がお出迎え。
なかなかいい位置に陣取ってますね。



ちょいとお城の周りは改築工事中でゴタゴタした感じでしたが、
こんもりとした小山の上から高知の街を見守るその佇まい。
なかなかちょうど良いバランスを保ってると思う。
平地に建っているより、山の上にあるほうがお話っぽいというか。



それにしてもあぢぃ・・・!

土佐藩士の熱い志に胸を打たれた!
とかではなくて、あまりのお天気の良さに、
小山を登って本丸の前に辿り着いたところでたまらず
高知名物アイスクリンを。

アイスクリームでもアイスキャンディーでもない不思議な食べ物
というふれこみだけど、ん、シャーベット?
触感とかより、カプリコそっくりの見た目が気になります。
色もスゴイけど、3段重ねだ!



入場料を払って本丸の中へ入ると、冷たいおしぼりのサービス。
前述の通り、死ぬほどの猛暑なのでこれはありがたい。
もう人目も気にせず、遠慮なく顔を拭かせていただきます。
うむー、最高に気持ち良い(オヤジ丸出し)。



天守閣は風が吹いて気持ちいいのう。
高知も高松も来る前は、店とか宿とか食事処はあるのかな?
とナメていましたが、路面電車にどこまでも続くアーケード。
いやまあ360度都会ですね。

本丸を見物した後は、来た通りの道を戻って・・・。
と、ここで困った事に。

迷子だ!(ガチ)

解説しよう。私は方向音痴なのだ。
お城の敷地を出るまでは順調だったのだけど、その後がいけない。

バイクを停めた場所までたどり着く事ができず、
結局、小一時間もお城のある小山にを登ったり降りたり、
再び本丸に戻って道を聞いたりしてなんとか
バイクのところへ戻ることが出来ましたよ・・・。
熱射病で死ぬかと思った。

近くの高校生達が部活のランニングに来ていたのだけど

「駐車場ってどこですかね?」

などと尋ねて山の中をウロウロする変な人を目撃して
さぞかし怪しげに思ったに違いない(苦笑)。

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今夜の宿の足摺岬は、地図を見た感じでは結構遠いので
この後は真っ直ぐ向かおうかと思っていたけど
それも味気ないし、せっかくなので、
タクシーの運ちゃんが教えてくれた桂浜に行ってみよう。

バイクで走ること本当に20分。
街の雰囲気から一変して、眩しい太陽が降り注ぐ青い海と
白い砂浜の横を真っ直ぐな道に伸びるトロピカルな風景は
バイクかオープンカー(乗ったことないけど)で
かっ飛ばしてもよし、風を集めてのんびり流すもよしですよ。



駐車場(車の人は順番待ちで渋滞なので注意!)から向かったその先には
例のポーズで海を見つめる龍さんの巨大銅像。

「日本の夜明けぜよ!」

そう、龍さんが見つめているのは海だけじゃなくて日本の未来なのだ。
けど、私の視線は砂浜でも未来でもなくこっちに釘付けです。
だって、目に入っちゃったんだもの。



桂浜土佐犬センター。

わ、悪そうだ・・・。
もはや犬に見えないし。
いくらなんでもここまでゴッドファーザー顔じゃないんでは?

一日に何回か闘犬&土佐犬の仔犬見学ツアーが行われていて
1400円とちょいと高い気もしたけどせっかくなので入場してみる。



ほうら、仔犬はこんなにブサかわいい♪
生まれて3ヶ月で既に柴犬を凌駕するサイズですが。



仔犬とか土佐犬の資料館を見学した後はいよいよ闘犬。
の前に、横綱犬が化粧廻しを着けて堂々の登場です。
(戦うのは別の犬)

前言撤回。あの看板の絵そっくり・・・。
それにしてもデカイ!

闘犬は体重別に階級が分かれており、
ルールは「声を出すか戦意喪失したら負け」というもの。

ゴルルルッ・・・!

ルール説明の後、ものすごくヤル気になった二頭の力士が入場。



見合って見合って・・・



のこったのこった!

細かいルールは不明だけど、噛みちぎらない程度に(?)噛み付いたり
押さえ込んだりしながら戦う二頭の犬。

とは言え、軽く流血もしてるし、それでも熱くなって声を出したり
本気で噛んだりしないのだから、もの凄い訓練を受けてるんですねえ。



あ、首相撲を制したかと思いきや



反対に押さえ込みましたよ!

と、5分間ほどの激戦の末、片方が小さな唸り声を。
ここで、勝負あり!
のはずなのですが、熱くなった二頭は引き離そうとしても離れません。



結局、なんと松明を投入!
ここで、やっと二頭は我に返ります。
二頭ともナイスファイトでした。パチパチパチ。

闘犬を楽しんだ後は、仔犬を触る事が出来るふれあいタイム♪



まだ小さいとはいえ、肉丘が超ラージサイズですよ。
思う恩分プニプニしたり、服をカミカミされたり堪能しました。
強い子に育ってくださいな。

なんだか闘犬で早くもお腹いっぱいなんだけど、再び砂浜へ。



うむむ、湘南の海と違って青い。紺碧だ。
波も荒々しく、松の木ともマッチして男らしい。
そして水平線が丸いです。
なんだか広さというより悠久の時を感じます。



ざぷ〜ん♪
私を捕まえて!(妄想中)

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あ〜、楽しかった!

桂浜を笑顔で後にしたのが12時半。
ここからはひたすらに足摺岬を目指して南西へ移動です。



桂浜からずっと海沿いに県道14号、県道47号と海辺を走るのだけど
特に宇佐大橋を渡って青龍寺の方へ向かう47号線は、
海岸線の断崖をトレースするワインディングで
道良し、景色良しの今回の旅でベスト3に入る最高の道でした。

途中、見晴らし台から景色を眺めて道路に戻ると、
偶然にも高知のホテルで隣に停まっていたZX10Rが走っていたので
ついて行って(迷惑)ひゃっほいと走りを堪能しましたよ。

県道47号から国道52号に入ったところで、突然の豪雨!
今回は何度か夕立にやられているので、学習してすぐ止むと読んで
カッパに着替えずにちょっと雨宿りしたり。



そう言えば昼食食べてなかった・・・。
道の駅「あぐり窪川」でお昼代わりに再びアイスクリン。
今度は甘酒味。食べてみると確かに甘酒。

国道52号はトラックも多く、景色が言い訳でもなく退屈。
あとはどっかで肉まんを食べたりやや朦朧としつつひたすら移動。
これはもう、作業ですな・・・。

足摺で夕日を見たいのにもう16時半だし、
いい加減、いつになったら着くのかしらね。
とウンザリも2周ぐらいしたところで、おおっ!?



四万十川が初見参です!
やった! 来た〜! って感じ!

四万十市って地図に載ってないけど何処だよ?
と思っていたら、ちょっと前までは中村という名前だったのね。
ここまでくれば、足摺は小一時間ぐらいかな。

四万十川といっても、ここはもう河口に近いので、ただの大きい川。
けど、堤防の上を走る国道321号を河口に向かって進み、
四万十川と後川が合流してぱーっと川幅が広がる様は
まるで黄河の様でこれは見事!

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国道321号はやや車が多かったけどおおむね快走路。
土佐清水からは標識にいよいよ「足摺」の文字が。

海岸線の県道27号を右回り、左周り、半島の真ん中を突っ切る
足摺スカイラインこと県道308号の3通りの行き方があるけど
とりあえず、他のバイクについて行って足摺スカイラインで。
ここは道も展望も悪いし、正直、あまり楽しくなかったなあ。



17時47分、四国最南端、足摺岬に到着♪
後ろにいるのはジョン万次郎さんです。



太平洋の波が打ち寄せる断崖の崎に、白亜の灯台。
すごいね、その先に遮るものがありません。
ジャングルちっくな遊歩道を歩いて先っぽまで。
やっぱり海は広かった。

と、無事に夕暮れまでに足摺に辿り着いたはいいんですが、
うむむ、しまった。

今日の最終目標は足摺で夕日を見ることだったのに
ここからは全然夕日が見えませんね・・・。
海岸線を少し西の方へ走ってみましたが、山が邪魔で諦めました。

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今夜の宿はユースホステル足摺岬さん。
岬から徒歩5分の好立地ではあるんですが、恐ろし〜くボロイ。
宿の方はすごく親切にして下さったので悪いんですが。

そして夕食ですが、観光地だし、何かあるだろうと思ったら甘かった。



足摺で一番栄えている場所。
日が暮れると何もありません、というより、元からお店がありません。
唯一、薬局兼、プチ商店みたいなところが開いていて、
賞味期限ギリギリのカップ麺を食べましたよ・・・。

近くに夕食付きで5000円程度のペンションも数件あったので
そっちに泊まっとくのが賢かったかもなあ。

か、山の上に国民宿舎「テルメ」というのがあって
海を眺める温泉が良いらしいので、そことか。
(少し高いし、予約でいっぱいかもだけど)

と、ボロボロだったけど、一つ良い事が。

同じ部屋に泊まっていた、神奈川から車で来たというおじさんが
今日は四万十川の沈下橋めぐりをしてきたそうで、
四万十川マップを頂いたり、色々と情報を教えてもらいました。

ユースは確かにボロイところが多い相部屋だけど
こういうところが他にはない魅力ですね。

さーて、四万十川の沈下橋めぐりの計画も立てたし、
明日は早起きしてがんばっちゃおう。

というわけで、4日目に続きます。

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本日の走行距離 203km



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