初日は、R20、R19とオール下道でお目当ての黒部ダムを目指し 夜は朝日の天香寺のユースホステルに宿泊する予定。 まだ薄暗い、朝、4時に起床。 念入りに準備体操、荷物を積み込んで5時に出発。 夏の朝は早い。 外に出てみると既に暁闇というには明るすぎるぐらいに。 幸先良く明け方の月が綺麗な姿を見せてくれました。 海沿いのR134をR1000の調子を確かめるようにゆっくりと走り 江ノ島の前の吉野家で朝ごはんに牛焼肉丼を。 このぐらいガッツリぐらいのがいいのです。 R137で二宮まで、そこからr71を北上し秦野でR246に。 R246で御殿場、R138で山中湖の脇を抜けてあっという間に石和に到着。 石和からは延々とR20、R19で松本を目指します。 連休中とは言え平日だからでしょうか。 数年前に能登半島へ行った時よりもR20はトラックがいっぱい。 風が当たらず熱で悲鳴を上げそうなバイクを宥めつつ 9時ちょっと前に道の駅「白州」に到着。 白州と言えば、ウイスキーでも有名な水がおいしい街。 道の駅では滾々と水が湧き出ております。 冷たくておいしい! 生き返ります。 11時ちょっと前、松本に到着。 あまりの暑さに日陰を求めて給油しつつちょっと休憩。 鎌倉からちょうど260km、14L入ったので燃費は18.57km/Lほど。 松本からはr306に入り、ダム行きのトロリーバス乗り場のある大町まで。 と、少し迷子になって正午に道の駅「安曇野松川」に到着。 信州といえばお蕎麦! ですが、すっかり忘れていて天丼をお昼に。 写真を撮ったりメモったりしてたら、テーブルの向かいのおじさんに 「楽しそうだね」とニヤリとされる。 腹ごしらえも済み、一路、黒部ダムを目指してr306を快走! <><><><> 「大町アルペンライン」を真っ直ぐに登って 13時ちょうど、関電トロリーバスの扇沢駅に到着。 鎌倉から302Km。意外と近いものですね。 ここからは車は通行止め。 バイクを降りて、トロリーバスで憧れの黒部ダムを目指します。 おお、中は意外と普通のバスだ! モーター音もなくスーッと俊敏に動くからまた意外。 かつて秘境と言われた黒部の深い山に掘られたトンネルを 不思議な乗り物で快適に走るのはかなり非日常的な気分です。 ひんやりと暗く長い要塞のようなトンネルの中を走ること20分、 これまた要塞のような黒部ダム駅に到着。 はやる気持ちを抑えながら速足にトンネルを抜けるとそこは・・・! もはや言葉になりません。 このまま死んでしまってもいい、という気持ちです。 写真の継ぎ目がアレですが、ご了承くださいまし。 一番高い展望台から今度は下の方へ。 ものすごい高さにクラッとして転げ落ちそう。 って、前言撤回、まだ死にたくないです。 今、目の前で、黒部、ダムが、ものすごい、 勢いで、放水、していますっ! ちなみに水が落ちる先は遥か下方だからなのか 轟々といった感じの音は全然しません。 そしてもっと下の方へ。 と、この巨大なチョコ菓子の箱みたいな物体は コンクリートを入れて運ぶためのものだそうで。 むむ! さらに下の方にも展望台が! 危ないから良い子は走っちゃいけません という心の声は聞こえるんですが、 息を切らせながら絶壁の階段を駆け下りる。 壮大なり! 先ほどトロリーバスの駅とトンネルが要塞みたいと書きましたが、 この異様な巨大さといい、コンクリの黒ずみ具合といい、 もしも一人ならば近づきがたいほど不気味に違いない。 以前に友人が訪れた時には 「ちょろちょろしか出てなくてつまんなかった」 そうですが、今日はほぼお腹いっぱいらしいです。 ダムの上を向こう岸まで歩いてみる。 道幅が広くて、ぱっと見は大きな橋にしか見えません。 黒部ダムの中心で愛を叫ぶ、の図。 まあ、旅の恥は掻き捨てというやつです。 けど、三十路前にしちゃ恥ずかしいほどのはしゃぎっぷり・・・。 だいぶ満足して眠くなって来てしまった。 ということでそろそろ戻る事に。 駅の入り口(このトンネル)の横では湧き水が飲めます。 トンネル内は涼しいっていうか、ご覧の通り、寒いです。 なんだかタイムスリップするような・・・。 って、前のカップルいちゃつき過ぎ! そしてウトウトしながら下山。 ああ、さらば、黒部ダム。 走り去るトロリーバスバスの後姿に哀愁を感じてしまう。 <><><><> あとは宿へ向かうのみ。 R147をぐいぐいと北へ、目指せ日本海。 と、ここでちょっとトラブルが・・・。 アイドリングが下がり過ぎてエンストしそう。 けど、タンクを上げないと調整できないんですよ。 ということでご覧の通り。 一見、何事か、という感じですが。 道の駅「小谷」で最後の休憩。 ああ、温泉・・・。 「やまや」の蕎麦で腹ごしらえ。 やまやとは、牛モツを油で揚げたものだそうな。 なんだかジャンキーな味がしました。 糸魚川からは海沿いのR8を西へ。 この道はかなり快適です。 ここら辺の海岸では翡翠の原石が取れるそうですが、 今度来たときは探してみたいのう・・・。 親不知の海に陽が沈みます。 Perfect Sky! 今日もいい天気だったなあ。 今夜の宿はユースホステル天香寺さん。 予約の時に言われたとおり、田んぼだらけで 暗くなると何も見えないところにありました。 お寺の修行僧のお兄さんに教えてもらい、 町営のスーパー銭湯「らくちーの」へ。 田舎町には似つかわしくない、かなーり立派な施設。 食堂もあるので、ゆっくりとお湯を堪能した後は、 昼間に食べ損ねたお蕎麦を。 でも良く考えたらここは長野ではなく富山でした・・・。 ちなみにさらっと到着したように書いてますが、 実は目と鼻の先なのに20kmぐらい迷子になっていたりします。 田んぼ、恐るべし。 <><><><> そんなわけで。 初日はお天気も最高、走りに走ってダムを見て かなり満足な一日でした。 さあ、明日はトロッコ列車だ! というわけで次の日へ続きます♪ <><><><> 本日の走行距離 452km