2003年 4月29日〜5月4日 丹後半島旅行 
 * 5月2日 (金) <>四日目 晴れ * 


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今朝も快晴。革ジャン着ているので晴れ過ぎも困ったもの。朝から暑くてたまらないです。

昨日は天橋立の中へ入ったけど、日本三景といわれているのは山の上から見た景色。
宿のおばあさん曰く、天橋立は宮津側と岩滝側両方から山に登ってみないといけない、と。

午前9時、宿にバイクを置いたままにさせていただいて宿から徒歩3分ほどの、
宮津側の展望台である天橋立ビューランドのリフト乗り場へ向かいました。
宿で貰ったリフトの割引券は往復850円のリフトが800円になります。

・・・・。

そう、片道たったの25円引き。

正直リフト代が高いなあと思っていましたが、いざ登ってみるとそんな事は忘れてしまいました。
全長3.6kmに渡り、白砂青松の砂嘴(さし)が海を内と外に分ける不思議な風景。



なるほど、神が架けた橋の様。平安の頃から多くの人がここを訪れ詠んだということです。
天橋立といえば、山頂に立ち股の間から逆さまに眺める「股覗き」が有名(何故?)。
ちょっと恥ずかしいがやって見ました。
これもまた不思議な風景。空に落っこちる様な錯覚を覚えます。
冷たいお茶を飲んでしばらく休憩したのち山を降りました。

午前10時頃、宿のご主人とおばあさんに挨拶をして、さて今日も出発です。



今は田植えの季節。かわいいけどなんていう鳥だろう。


走ること15分、今度は岩滝側の股覗き名所の笠松公園の山ある山のふもとへ到着。
入口付近の広い所にバイクを停めたら、おばさんが出てきて「バイクは300円だよ」

え?

今まで都会でもバイクを駐輪してお金を取られたことがなかったので
てっきりタダだと思っていたら、ここは有料駐車場だったんですね・・・。

私は気が弱いので「じゃあここはやめます」とも言えず、
ちょっと高いなと思いながらも素直に払ってしまいました。
さらにリフトで640円。
なんだかお金ばかりかかって、白けムードに入ってしまいましたが、
登ってみるとやはり絶景!



再び股覗きをやってみました。
何度見ても怖いなあ・・・などと考えていたら事件発生。
頭に血が上って本当に谷へ転げ落ちそうになってしまい、
近くにいたおじさんに助けてられていました。
恐ろしい。そして恥ずかしい。股覗きはもう二度とやらないです。たぶん。

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次は、すぐ近くの成相寺(なるあいでら)へ。
ここには「日本一の展望台」と豪語する展望台があるという。
急勾配なダートを登らねばならない上に、高い所はさっき散々行ったばかりなので
さほど興味はなかったのですが、ここでもえらく高い入寺料を払わされしゃくだったので
ついムキになって登ってしまいました。
せっかく行ったのに、小学生の団体様が陣取って
弁当を食べたり遊びまわったりしていたので、写真を取るどころか
ゆっくり景色を眺める事もできませんでした。あれはちょっと酷い。
ちなみに、ダートは下る方がめちゃくちゃ怖かった。

バイクを駐車場へ停めて寺の本堂の方へお参り。



境内には石楠花の花が綺麗に咲いています。4月下旬から5月上旬が見頃らしいです。
ちょうど良い時期にきましたね。



成相寺本堂。



隣には交通安全祈願の仏様が奉られていたので、
そこにもお参りしました。
右は撞かずの鐘。撞かずと言うか、どう見ても撞けない。
子供の呪いがかかってしまい、撞くのをやめにしたという
ちょっといわく付きの鐘だそうです。怖い話は苦手なのでささっと退散。

ここにはなんでもひとつだけ願いをかなえてくれるというお地蔵様もいらっしゃります。
むにゃむにゃ。何をお願いしたかは内緒。

ここでもまたまた丹後の名水が登場。
お産を無事迎えられるんだそうで(たしか)。私は男だからなあ。
もって帰りたい人は言えばペットボトルに詰めてもらえるんですと。

寺の境内を散歩していると、突然知らない夫婦連れの方に話し掛けられました。
「お兄さんまた会ったね!」

丹後へツーリングに来ている若い人はたくさんいるから間違えたのかな?
バイク乗っていると、知らない人に話し掛けられるというのはよくあることなのです。
私は全く記憶にないのですが、とりあえず挨拶。


いつのまにか昼。次は伊根へ向かうことにします。
伊根は舟屋と呼ばれる漁師の家兼船のガレージが、
入り江に沿って200軒以上並ぶ綺麗な町。
母がこの町が好きらしく、かなり勧められたので楽しみにしていました。


伊根の町並み。
篠山でも感じた事なんだけど、なんだか車やバイクで走っているのが
後ろめたくなるような静かで美しい場所なのです。


 
伊根湾に並ぶ舟屋。あまり上手に撮れず・・・。
写真ではわかりにくいのですけど、海が透き通っていてとても綺麗なのです。
ちゃんと海の底が見えてしまう。波も穏やかで、ああ平和だなあと
ぼんやりと海を眺めてしまいました。

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気づくともう昼の3時。海沿いの道を走って丹後町を目指すことにします。



新井千枚田。
海を見下ろす丘の上から海岸線まで田んぼが段々になって続く面白い風景。
ちょっと薄暗くなっちゃいましたね。


旅行中いたる所で見事なこいのぼり。
これは大きくて、畑の上をあまりに堂々と泳いでいるので思わず停まってしまいました。

桃太郎は岡山。金太郎は足柄山。浦島太郎は?
というと、どうやらここ、伊根が元祖のようです。
ここの浦島神社は万葉集の頃からあるそうな。
玉手箱(?)もあるらしいんですけど、よく分かりませんでした。残念。
残念って、本物だったら大変なことになりますけど。



途中、素敵な民家があったのでバイクを止めて写真に取らせて頂きました。
いえ、ほんとは無断で。ごめんなさい。
あまりに見事だったので。私は日本的家屋にあこがれているのです。

夕方、丹後半島の最北端、経ヶ崎へ到着。


駐車場から灯台までは山道を歩く事10分。
せっかく歩いたんですが、もやが出てしまっていて日本海はあまりよく見えませんでした。
途中、大勢の人達に会いましたが、中にはヒールを履いた女性もいてちょっと可愛そう。
それが原因で喧嘩しているカップルも沢山・・・。

駐車場でカワサキのバルカンに乗って京都から来られたという
40歳ぐらいの夫婦と少々バイク旅談義をしました。
夫婦でツーリングとはうらやましい。

丹後町はあとちょっと。
夕日がとても綺麗だったので写真に収めたかったですが、
どこで停まろうかと思っているうちに山道へ。次に海へ出たときはもう沈む直前でした。



なんとか屏風岩のところで撮影。
もやに隠れてしまってなにがなんだかわからなくなってしまった。うーむ。
逃した魚は大きいです。

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18時30分。丹後町に到着。
昨日もそうでしたが、行き当たりばったりなので日がとっぷり暮れているというのに
今夜の宿が決まっていません・・・。

地図に載っていた公共の宿「はしうど荘」で素泊まりでいいので泊めて下さいとお願いした所、
夕食無しでも同じ値段で良いのならOKと言う事なので、泊めさせてもらいました。
宮津の方もそうだったですが、6時を回るとお店がみんな閉まってしまう。
夕食をどうやってとろうか悩みましたがなんとか空いているレストランがあったので一安心。

はしうど荘は宿泊客でなくても300円で温泉に入る事が出来るので
毎日ここに通っている近所の方も大勢いるようです。
やはり日本の旅は温泉ですね。ちょっとぬるめだったけどとても気持ちよかった。
宮津の温泉もぬるかったけど、なんでかな。関東が熱すぎるのかな?


風呂を上がり、極楽気分で脱衣所の体重計に載ったらびっくりしてしまいました。
内臓脂肪率が測れるというこの体重計。

じゅ、じゅうななぱーせんと??

体脂肪率ではありません。内臓脂肪率です。
私はやせ型なのに、内臓がこれでは本当に極楽へ行ってしまう。

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おまけ。
天橋立のすぐ目の前の家に飼われている大きな犬。



こ、怖い。けど、かわいい。
土佐犬でしょうか。私はわんこ大好きなのでちょっと興奮気味。
ここらへんは漁師さんが多いのか、ナマコとかなんだかよくわからないけど
海の物があちこちに干してあったりして散歩すると面白い。

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本日の走行距離
123km(少ないな)



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