2003年 4月29日〜5月4日 丹後半島旅行 
 * 5月3日 (土) <>五日目 晴れ * 


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今日はとうとう丹後半島にいられる最終日。
夜7時には神戸の祖母宅へ戻って夕食の予定です。
朝8に起床、8時半に朝食。
今日も本当にいい天気。とてもついています。

朝食を食べ終え荷物を積みにバイクの所へ行ってみると、おや?
隣に停まっているバイクに見覚えがあるではありませんか。
昨日、経ヶ崎で会った夫婦のバルカンに違いない。と思っていたら、
二人が宿から出てきました。
またまた話しこんでいたら、いつのまにか相手は荷物を積み終えて、出発準備完了。
いつのまにか追い抜かれてしまいました。
挨拶して、二人は行ってしまわれました・・・。あれれ。

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丹後町のお隣の町、網野町は全国でも三ヶ所しかない鳴き砂の浜、琴引浜が有名です。
鳴き砂というのは、砂の上をはだしで歩くときゅっきゅっと音がするらしい。
そんなものがあるのは知っていたのですが、
丹後半島にあるという事は実は知りませんでした。
宿にあった観光地図を見て初めて知ったのです。
さっき、有名ですとか書いておきながら、またまた非常識ぶりを発揮。


ということで、漁港を眺めたりしながらのんびりと琴引き浜へ向かい東へ走ります。

おお。見えました。


はやる気持ちを抑えて・・・かしゃり。

浜に来てみると、結構人がいました。
鳴き砂は、タバコの灰がちょっと混じるだけでも鳴かなくなってしまうというほど
デリケートなものらしく、町の人が浜の美化につとめてらしゃるそうです。
なるほど、綺麗なアイボリーです。



歩いてみても、鳴かないなあ・・・とおもっていたら、きゅきゅっ。鳴きました!
海から離れた所では鳴かない模様。
嬉しくってきゅっきゅきゅっきゅ言わせながら歩き回ってしまいました。

浜を散歩するかわいい犬を発見したので、なでさせてもらおうと思って近づいたら、
吠えられてしまいました。しかもかなり警戒された様子。
いえ、決して飼い主のお姉さん目的で近づいたのではないのですが・・・。
私は犬と仲良しになるのが得意技だと思っていたのに、これはショックです。

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若干ショックを残したまま、琴引浜を後にし東へ、久美浜町を目指します。
ここらへんの浜ではチューリップを育てているので、
春には20万株ものチューリップ畑が見られるらしいのです。


ちょっと海辺を離れ、木々の間を快走。

気持ちよく走ってあっという間に久美浜へ到着。
さあ、チューリップ出て来い出て来い。

・・・。

走れども走れども、チューリップ畑なんぞ出て気やしません。
道がちがうのかなあ。走っているうちに、とうとう町の外れまできてしまいました。
とりあえず、海でも眺めてどうしようか考える事にします。

バイクを降り一息ついているとハーレーのサイドカーに乗った
おじいさんが話し掛けてきました。
なんとそのおじいさん、80歳。

おじいさんの話によると、チューリップはもう無い、とのこと。
4月中に全部ちょん切られて出荷されてしまうらしい。
なるほど、見つからないわけだ。残念。

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ということで、再びがっかりしながら次の目的地へ向かう事にします。
峰山町にある金毘羅神社。
実はここは前から狙っていたのです。

金毘羅神社には狛犬ならぬ狛猫サマがいらっしゃるらしい。
行きたい理由はそれだけなんです。
天橋立を知らなくても狛猫は知っているというのも、どんなもんだろう。

狛猫サマに会いに行く途中、ちょっとハプニング。
道路に飛び出してきた猫をひき殺しそうになってしましました。
自粛して、のんびりのんびり走ることに決定。


少々迷子になりながら、やっと金毘羅神社へ。
あ、いるいる。

狛犬が・・・。

猫でなく、犬。しかも1匹、2匹、3匹・・・・ただならぬ様子。
馬までいるし。神社のなかに神社が沢山あるし。節操ないなあ
何なんだろうここは・・・?
少々不安になりながらも階段を上ると
あ、いました。狛猫サマが2匹。



前掛けがまた一段とかわいらしい。
結局、この神社には狛犬15匹、狐が4匹、猫が2匹、馬が1匹、小さい神社が4つ。
さらに本物のカメがうじゃうじゃと。
ここは一体?




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さて、ここで再び丹後町へ向かいます。
そこから碇山を突っ切って南下しようという算段です。

来た時とは違い、海辺の県道655号線を走りました。
ここの半島の海岸線はリアス式海岸。
海、岩、山、空がくっきりくっきりとしていて、
きっと真夏に来たらもっと素晴らしいに違いないでしょう。

途中、木津の引原峠の子午線塔へ寄りました。
日本の子午線の町というと明石というイメージがありますが、
よく考えたら東経135度が通る町はみんな子午線の町。



通りかかる車はみんなここへは寄らずに行ってしまうので人がいません。
なんとなく自分も写ってみようと試みてみましたが、うーん・・・。


子午線塔から見た景色はまさに圧巻の一言だったのですが、写真が酷い・・・。
家に帰ってツーリングマップルの6ページ目を見てさらにがっかり。
同じ場所から撮ったと思われるかっこいい写真が・・・。

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再び、はしうど荘の前を通ります。
ここでちょっと立岩へ寄ります。朝、見に行くのを忘れていたのです。

 

人と比べるとわかると思いますが、とても大きい。これも岩と呼ぶのかなあ?

丹後町は聖徳太子ゆかりの地だそうで、いろいろと見てまわりたいところも
あったのですが、残念ながら、15時過ぎになってました。
あまりのんびりしていては神戸に帰れなくなってしまうので、出発する事にしました。

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丹後松島の近く、上野というところから丹後半島縦貫林道へ入ります。
この道は、丹後から宮津へと丹後半島を縦断する46kmの舗装林道。
ここを走って一気に戻ろうと。
道幅も十分だし路面も綺麗、交通量も少ない、景色も綺麗、と良い事づくめ。
とても気持ちよく走れました。
こんな所が家の近くにあったら、きっと毎週通ってしまう。


7kmほど走ると、目の前に広大な牧場が出現。碇高原総合牧場です。
ここは自由にフィールド内に入って見学することが出来るのです。
親子連れでいっぱいです。

 

山羊とか牛とかいろいろいたのですが、子羊ちゃんがラブリー。かわいすぎます。

ステーキ屋さんがあるんですけど、当然ですが高くて私には手が出せません。
お昼を食べるのを忘れていたのだけど、代わりにアイスを食べて我慢我慢。

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牧場を後にし、再び走ること数km。
太鼓山の尾根沿いに、風力発電の風車が立ち並んでいるのが見えてきました。
夕方で時間も無いけど、近くで見たくて仕方が無いので寄り道です。
スイス村キャンプ場の近くの入口から発電所へ入ります。

 

ひゃあ・・・。
風車というより塔ですね。
はるかかなたに日本海を見下ろしながら聳え立つ無数の塔たち。

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発電所の辺りまでは、さっきも書たように素晴らしい
ワインディングロードだったのですがここから急に道が悪くなります。
落石ごろごろ、道幅も1車線、土砂崩れ・・・。
人っ子一人いません。おまけに暗くなってきました。
こんな所で、何かあったらどうしよう。怖くなって携帯の電波を確認。
よしよし、何かあっても電話を掛ける元気があれば大丈夫なようです。
おろおろしながら徐行。

ひたすら孤独に走ること30km。何事もなく宮津へ到着。
結局、再び道がよくなることはありませんでした。


しかし困った。もうすっかり夜です。
今ごろ神戸に着いているはずだったのですが。
神戸までは約150km。流石に下道で行くわけにも行かないので、
福知山から舞鶴道を使う事にしました。
しかし、宮津から福知山まで43kmも。遠い・・・。

舞鶴道はほとんど明かりが無い上に、眠気が襲ってきたので怖かったです。
怖いんだけど眠い・・・。

延々と走りつづけて無事に神戸へ戻った時には22時になっていました。
晩ごはんは昼食べられなかった牛ステーキ。

今日は沢山走ったなあ。もうくたくた。
さて明日は鎌倉へ帰る日です。

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本日の走行距離
287km



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