<> マフラー交換 その1 <> 



ヤフオクにて憧れのヨシムラデュプレックスサイクロンを購入しました。



前期型バンディット400用、ステン/カーボンのフルエキゾーストでございます。
本当は後期型用のアルミサイレンサーのものが欲しかったのですが、
なかなか物が出てこないのでコレを買ってしまいました。

ネットで情報収集してみたところ、
後期型と前期型はサイレンサーのステーが違うぐらいで他は共用だというお話。
つまりステーは汎用品を使うか自作すれば、前期型用のものを
後期型に装着可能というらしいのです。

前期型と後期型の互換性はないというメーカーのものもあるし、
ホントに装着可能なのか若干不安ですが、もう買ってしまった・・・。

で、実際どうなんだろう?
と思っている後期型バンディット乗りの方も多いはず。
というわけで今回はマフラー交換レポをお伝えたしたいと思います。

ただしお約束ですが念のため。

ここで書く作業内容や情報は、あくまでど素人の私が勝手に書いております。
ここの内容を信用して作業されて被害をこうむったとしても
責任とれませんのであしからず。


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ステーを別途用意するといっても、どういう寸法にすればよいか不明なので、
とりあえず取り付けてみて、現物あわせでやってみよう・・・
と思い、エキゾーストガスケットと液体ガスケットを用意して作業開始。



うーん。
このノーマルにしては妙に凝ったセクシーなマフラーともお別れかあ。



外すべきボルトはエンジンとエキパイを結合している8本のボルトと、
タンデムステップとサイレンサーを結合しているボルトと、
エンジン下あたりでフレームとエキパイを結合しているボルト。
サイレンサーのとエンジン下のやつは、緩めておくだけで、
ボルトを引っこ抜くのは最後です。

ちなみにトルクスねじになっているのは、エキパイの連結部を隠すためのカバーで、
これを外してもマフラーは外れず、全く無意味なので注意。
え? そんなの言われんでも間違える人いないよ!
と思われるかもしれませんが、私は間違えて外しました(笑)



赤い丸のやつが正解です。

エキパイとエンジンを結合しているボルトはエキパイが邪魔で
レンチが回せないので長〜い六角レンチをさらに延長して
外しにかかりますが、ボルトがめちゃめちゃ錆びており、結構固着しております。
ちょこっとトルクをかけると簡単に舐めてしまうものが数本・・・。
これはマズイ!

工具箱をごそごそと探すと、何かのおまけでついていた怪しい六角レンチを発見。
都合よく、KTCのものよりもサイズが微妙に大きくて、
舐めてしまったボルトの穴に押し込むと、しっかり食いついてくれました。
一寸の虫にも五分の魂。
胡散臭い工具もなめてかかってはいけませんね。
(あとでよく考えたら、ネジの滑り止め剤を流し込めばそれで済んだのかも)

しかし、なんとか外せたとはいえ、このボルトは再使用不可能な状態。
困った事に新しいボルトが無いのでこの日はこれにて終了。
合掌。

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純正のボルトはM8でネジ部の長さが約25mm。
そのうち5mmほどはネジが切ってません。
全く同じ物は見つからなかったのですがM8の25mmのボルトを購入。
錆びるのは嫌なのでステンレス製にしてみました。
ということで第2ラウンド開始。かーん!

先日ボルトは全て緩めておいたので、
さくさくとマフラー及びエキパイの取り外し完了。



それにしても汚いなあ・・・。
エキパイが邪魔で普段手が入れられない部分を
この機会にせっせと掃除して防錆剤塗布。
期待したほど綺麗にはなりませんでしたが、まあ良いでしょう。

次にエキパイのくっついていた穴から古いガスケットを取り出す・・・
んですが、これがまたべっちりと張り付いていてうまいこと取れません。
千枚通しみたいなやつを隙間に突っ込んで、
ぐりぐりやるとなんとか取れました。



ぐりぐり。



取り外したガスケット(左4つ)と新品のガスケット(1番右)
ボロボロでやんす。

エキパイを外した穴を見ると液体ガスケットと思われるものが
がっちりこびりついており、これがまたなかなか取れません。
金ブラシを切らしていたので掃除するのに一苦労。
ピカールとスコッチブライトでごしごし。

新品のガスケットを穴に詰めて、エキパイを固定。
液体ガスケットが付いていた部分には、念のため液体ガスケットを塗布。
塗ったあとに気が付きましたが、塗っても意味が無さそうな部分に
大量に塗布されていた気がします。
大量生産なのでそこらへんはテキトーなんでしょうか?

先にエンジンとエキパイを仮止めしてからエキパイの集合部分の
ジョイントをつけようとしたのですが、まったくハマる気配なし。
仮止めしたエキパイをはずして、ジョイントに4本ともはめてから、再びエンジンに固定。
ああ面倒くさい・・・。
ちなみにエキパイのジョイント部分には液体ガスケットを塗布。
でも、繋ぎ合わせた時にボロボロこぼれ落ちてたけど、これで平気なのかなあ・・・?

エンジンとエキパイを結合するボルトには焼き付き防止のためスレットコンパウンドを塗布。
トルクレンチを使って慎重に慎重に・・・。
エキパイを固定するフランジには上下があり、
"yoshimura"と書いてあるほうが上、"ヨシムラ"と書いてあるほうが下です。
なぜか1番のみ逆なので注意です。

と慣れない作業に散々手間をかけさせられて、やっとエキパイの装着完了。



エキパイと穴の間に隙間がありますが、これでいいのかなあ・・・?
フランジもノーマルマフラーの規定トルクで締めたら曲がっちゃったし。
かなり不安です。

マフラーをはめてみると、サイレンサーのステーの穴は
後期型の方が前期型より3cmほど下になる模様。
よくめがねレンチをステー代わりにしている人がいるので、試してみましたが、
残念ながら手持ちのレンチでは合いませんでした。

と、ここにて用事があって出かけねばならず、作業終了。
まあ、位置関係はわかったので、また明日にステーの代わりのものを探すとしましょう。
サイレンサーに巻きつけるわっか状の金属のバンドが良さそうです。

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さて。次の日。

あとはステーを探してサイレンサーをつければ終わりと思っていたら、
デュプレックスチャンバー(という名前だったか)をつけていないことに気が付きました。
これはエキパイとエキパイを繋いでいるパイプのことです。

ばねを使って取り付けるのですが、バネをチャンバーのフックに引っ掛けて引っ張ると

ばちん!

なにかが体に当りました。
落下した物を見てみると、なんとチャンバーのフックじゃありませんか!



え? 取れちゃったよ・・・。

フックはろう付けでぽちっと1点で頼りない感じで止められており、
時々走行中に取れてしまう人がいるようですが・・・。
おいおい、走る前に取れちゃ駄目だよ。
ろう付け、溶接なんぞは自宅では出来ないし、これは困った。

来週はツーリングの予定があるし、今日のマフラー交換は諦めて
チャンバーは今度誰かに頼んで直してもらおうか、
と考えて、再びノーマルマフラー装着へ。

ノーマルマフラーは錆びまくり汚れまくりだったので、
せっせとピカールで磨いて磨いて、ついでにバイク中を磨いて、
今日はこれにて作業終了。

ヨシムラ管のエンジンの穴との隙間が気になりましたが、
純正マフラーを取り付けて改めて観察してみると、こちらも結構隙間がありました。
たぶん気にしなくていいのかしら。

今日は有給休暇で、ツーリングに行きたかったのに、
結局ツーリングに行けず、マフラーも付けられず、
微妙にバイクがピカピカになっただけで終わってしまいました。
ぐー! 悔しい。

しかし手順も覚えたし、必要なものもわかったし、
次はたぶんさくさくいけるでしょう。

作業中、下にひいていた新聞に載っていた本の広告が目に入りました。
「失敗するやつほど代に名を残す」
というタイトルでした。
ええ、それでは残してやろうじゃありませんかと。

というわけで作業の続きはまた後日。


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