10月16日〜10月17月 
 * 2004 草津温泉ツー * 
10月17日(日)


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草ツー、こと草津温泉ツーリング2日目。
寒くて寒くて鼻水ちょちょぎれんばかりの昨日とはうって変わって、
今日はめちゃくちゃいいお天気!

せっかくの温泉なので朝風呂を!
と思っていましたが、寝坊してしまい朝食の7時半ちょっと前にお目覚め。
というのも、同じ部屋に泊まった方のイビキがあまりにうるさくて
ちっとも眠れなかったのです。
かといって叩き起こして文句を言うわけにもいかず・・・。
こういうのが相部屋の難点ですねえ。
ちなみに、その同室に泊まっていた方はしっかり朝風呂してました(苦笑)。

というわけで教訓。

「ユースに泊まるときは耳栓をかばんに忍ばせておくべし」

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さてさて。

今日は、この旅のもうひとつのお目当てである志賀草津道路こと
R292を走って、長野の善光寺でお気に入りの七味を買って、中央道で帰る、
という算段。

とその前に、温泉といえばお饅頭。
草津のお土産屋さんは朝7時からやっているところもあって、
さすが草津、侮りがたし。



温泉街に行くと、ちょっと見づらいですが、
お饅頭屋のおばちゃんが道行く人々に温泉饅頭を配布中。
「草津 長寿店」という変な名前のお店。

店の前を通りかかると、
「お兄さん、饅頭食べていきなさいな。」
と、アツアツの茶色い饅頭を渡され、もごもご言っていると、
お茶まで出されて、そのまま店内へ。

食べ終わると、
「もう一個たべてきな。」
と、さらにもうひとつ。もごもご。

なかなか巧妙なおばちゃんの客引きテクにより、
わたしもお土産にお饅頭を何箱か購入。

そして、店を出るときにももうひとつ。
ずいぶん気前がいいですなあ。

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数日前、R292の白根山付近は10月にも関わらず雪が降ったそうで、
今日もこんな看板が・・・。



いえいえ。チェーンなんて持ってないし。
っていうか、そもそもチェーンなんて付けても無駄そう・・・。
ユースで他のライダーさんに聞いた話だと
全く問題ないらしいので安心していざ出陣。

草津からR292をちょっと登ると「殺生河原」と呼ばれる旧火山の活動地帯。
さすが「駐停車禁止」の看板があちこちあるほどで、かなりの硫黄臭。
白っぽい土が露出しており、生えているのは背の低い草ばかりで、
その名の通り殺伐とした雰囲気・・・。
というわけで、残念ここら辺の写真はありません。



やたらと曲がりくねった急勾配の危険地帯を通り過ぎると、
眼下に素晴らしい風景。
写真の腕がしょぼいのが口惜しい・・・!
火山だからなのか、阿蘇山と同じくあまり木が生えていないので、
どこまでも草原が続く不思議な風景です。
天気もいいし気持ちいいなあ。



「うひゃ。こりゃすごい!」
急勾配&ヘアピンな道をどんどん登って登って・・・。
この迫力には思わずホントに声を出してしまうほど大興奮。

草津の標高は約1200m。
町役場の標高は日本にある庁舎の中でも日本一!
消防署、警察署、旅館組合、コンビニも標高日本一!
そんな対して白根山は標高2160mですが、その間の道のりは約15km。
標高差は箱根並ですが、走りながら下の方まで見えてしまうのが
箱根との迫力の違いですね。



うっとり。
バンディットはかっこいいなあ・・・。
ではなくて、目前にあるのはただの壁のようにしか見えませんが、
これが湯量日本一の草津のお湯の源の活火山、白根山。
頂上付近には雪がちらり。

ほう。
今までかなり登ってきたと思っていたのに、
まだこれからあれを登るわけか・・・。



なるほど。
これまでの遅れを取り戻さんといわんばかりのスイッチバック的な登り坂。
先ほどの壁の脇をジグザグに一気に駆け上がります。

そしていよいよ・・・。



やった!
2004年10月17日午前10時48分。
日本の国道最高地点(標高2172m)に到達!
しばらく粘ったのですが、車が次から次へとやってきて
結局正面から撮影はできず・・・。
むー。残念

最高地点からちょこっと進むと渋峠。
最高地点の前とは景色が変わって、
今度は雲海の上を行くような大パノラマ。



雲海に浮かぶバンディット。
かなたに北アルプス。
みたいに撮りたかったんですが・・・。

おなかも減ったことだし、「日本一高い場所にあるパン屋」こと
横手山ヒュッテ(2305m)に行こうかと思っていたのですが、
登り口を見落とし通り過ぎてしまいました。
あとで地図を見ると、渋峠のあたりから脇道に入るみたいですね。

さてさて。
登ったんだから当然下りなければ。
というわけで今度は下る下る下る・・・。
こちら側は草津側とは違って独創的な感じの道ではなく、
普通の、といっても結構急なダウンヒル。

ぶぉー。しゅっしゅっしゅっ・・・。

山を下っているとなにやら煙がモクモクと。
これは一体?!



思わずバイクを停めて近づいて見てみると、
ほたる温泉、これでした。
実際は音はしません。
かわりに水しぶき(というかお湯しぶき)が飛んできます。
近くの地面からもちょろちょろとお湯が沸いております。
へええ。温泉ってほんとに地面から沸くんですねえ・・・。

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ここから先は、特にインパクトもなくただの国道という感じ。
ほたる温泉のあたりから、県道66号へ進んだ方が面白かったかも。
黙々淡々とR292→R403と進んで長野市街へ。

さっそく善光寺にお参りに。



おおう。
善光寺の参道はお店がいっぱいで大変にぎわっております。
ここでお目当ての七味を購入。



何ゆえわざわざ七味を?

というのも、私は七味が大好きで、白いアツアツのご飯に振り掛けては
ホクホクと食べているのであります。
ちりめんじゃことも少々あればもう最高です。

さて。昨年、家族が長野旅行の土産に買ってきたこの七味。

ものすごく辛い。

と書くだけでよだれが出てしまうほど、
食べるとバットで殴られたように頭が痛くなるほどの辛さ。
他の香辛料の美味さと唐辛子の辛さをぎゅぎゅぎゅっと詰め込んだ感じです。
これを味わってしまうともはや他のものでは満足できません。

もう切らしてしまいそうだったのですが、ここでしか手に入らないので、
一刻も早く買い出しに行かねば!
という状況だったのです。

七味(買ったのは写真の缶ではなく、袋入りの詰め替え用)を購入した後は、
お蕎麦屋さんで天ざるを食べて、大満足。
この時点でなんだか、帰るのも面倒でまったりしていたいな気分。
辺りにはいい感じの老舗旅館もたくさんあるし、もう一泊・・・。
といきたいとこですが、そうもいきません。

やれやれ。では帰るか・・・。
と、ここでおかしなものを発見。



この善光寺の境内の隅にある立派なお墓は?
と思って見てみると、なんと「迷子郵便供養塔」でした。
昭和46年に建てられたこの供養塔。

「わが国では、受取人に配達することも、差出人に返却することもできない
郵便物が年間180万通もあり、これらを供養するために建てました」

と書いてあるじゃありませんか。

これって今でもそうなのかなあ?
そういえば、昨晩ニュースでやっていた、未配達宅配便も気になるなあ・・・。

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14時30分ごろ善光寺を出発。
ちょっと迷子になりながら、長野ICから長野道へ入り、そのまま中央道へ。
八王子で高速を降りて、R16→保土ヶ谷バイパス→横浜新道と
ひたすら走ること330km。
22時30分。やっと鎌倉の我が家へ到着。

さっそく封を切った新品の七味の辛いこと辛いこと。
お饅頭の甘いこと甘いこと。

骨休めの温泉旅行だったのに、逆にめちゃめちゃ疲れてしまった・・・。
んですが、何気に初めての一泊ソロツーリング。
そして初めての温泉ツーリングで大満足でした。

草津いいなあ。
寄り道しなけりゃすぐそこですし、来年も行きたい!
行ったこと無い人は是非。満足すること請け合いですよっ。

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というわけで、今回のレポはこれでおしまいです。
今回も読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
え? 毎回長すぎる? うーん。確かに・・・。

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本日の走行距離 424km



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