* 2004年 4月29日〜5月5日
第1回 九州ツーリング *
3日目 5月1日


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キャンプ場の朝は早い。
7時ごろ他のキャンパー達の車の音で目が覚め、
外に出てみると半分ぐらいの人がいなくなっていました。
顔を洗って、水分峠で買ったあんぱんを食べて、キャンプをたたんで、
8時半に出発しました。

今日は阿蘇を堪能しよう! ということで、
まずは本命の大観峰を目指してやまなみハイウェイを南下。
やまなみの草原は焼畑も終り、辺り一面青々とした新緑で覆われております。
天気がイマイチとはいえ、やはり素晴らしい!
いっそこのままここに何日か泊って、毎朝走りたいです。



おおう! 馬だ馬ですよ!
ここらの道には「牛馬優先」という標識が立っております。

やまなみハイウェイからミルクロード(県道45号)に入り、西へ西へ。
ここもまたその名の通り牧草地帯。
牛を眺めたりしながらのんびりのんびり走って、
大観峰には10時半に到着。

キャンプ場から大観峰まで50kmぐらいなのに、
随分と時間がかかったなあ。

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まあ山のてっぺんなんぞは珍しくもなんとも無いわけで、
どれ。景色でも眺めてやりましょうか・・・
と、駐車場にバイクを停め、そこから見えるちょこんとした
丘を登っていると、携帯電話にメールが来たので、
歩きながらメールを読み、ふと顔をあげると、

わお・・・!



視界に広がった風景に、思わず驚嘆の声。
そこは峠というか、山の頂上というか、巨大な丘の上のような
なんとも不思議な場所でした。

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牛串食べたりコーヒーを飲んだりして、
しばし大観峰でのんびりした後は、次の目的地の阿蘇山へ向かうべく、
久々のワインディングを楽しみながら国道212号を南下。

山を下るとそこは阿蘇の町。
町といっても、牧場だらけのところだから、
家がぽつぽつある感じだろうか?
ここまでの道が、北海道に似ていたせいもあり、
勝手にそんなイメージを持ってましたが、いざ来てみると、
けっこう町っぽくてびっくりしました。
鎌倉なんかよりよっぽど開けております。



でも駅はこんな感じ。
客待ちのタクシーの運ちゃんの会話が、一体何語なんだか、
さっぱりわかりません(^-^;。



踏み切りと、そこから見える景色が好きです。
見ると写真をとってしまう。

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阿蘇からは県道111号でいよいよ阿蘇山へ挑みます。
やまなみも気持ち良かったけど、ここはもっと良かった!
連休なので車が多いのと天気が良くないのがあいにくでしたが、
ワインディングあり、牛あり馬あり、火山あり。

山をどんどん登って、というと森の中を走ってるみたいですが、
ここはどこまでいっても見えるのは草原。
大観峰の時にも感じた、大きな丘にいるみたいな雄大な感じ。

やまなみは十勝平野のごとくのんびりだらんとしたのが魅力でしたが、
ここはさすが火の国、熊本。力強いです!

この眼下に見える不思議な物体は何だろう?
てっぺんの窪みを押してみたい衝動にかられます。
がまんがまん・・・。



ぽちっとな。

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おうまぱこぱこ。
12時半に草千里が原に到着。
草の上で昼寝しているのが気持ちよさそうです。
妙にまん丸な形の草原だと思ったら、ここは元々は火口だったそうで、
直径は1kmほどあるらしい。



左端の方に中岳の白煙がもくもくと。

この草原の道路を挟んで反対側はかなり大きなドライブイン。
お腹が減ったのでごはんを食べよう・・・
の前に色々とつまみ食い。

からしれんこん、馬肉の串焼き、高菜・・・。
からしれんこんは名前は知っていましたが、実際にお目にかかったのは初めて。
おやつに食べる物ではないのかもしれませんが、
せっかくなのでと噛り付くとあまりの辛さにひーひー! でした。
ちなみに馬肉も初めてでした。ふむふむ。おいしい。

昼食は高菜飯を食べました、が、うーん。
食堂は見た目からしてあまり美味そうではなかったんですが、
食べてみるとやっぱりイマイチでした・・・。

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食事の後は気を取り直して、阿蘇山は中岳の火口を目指して出発。
阿蘇山は中岳、高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳の総称で、
中岳は現役で活動中の阿蘇5兄弟の次男です。
ちょっと走ると、火口展望台の登り口、阿蘇町営道路に到着。
わくわく。

短い有料道路を上りきると、さすが活火山。
中岳のご機嫌が悪いと入場禁止になってしまうのはもちろんの事、
辺りにはあちこちに避難所があったり、
空気中の有害ガス濃度の電光掲示板があったり。



おおう!
火口ってのは初めて見ましたが、あまりの大きさに腰が抜けました。
口というか、谷というか、崖というか。
人間の大きさは、どんぶりの中のごま粒よりももっと小さい小さい・・・。

避難所って役に立つんだろうか・・・? と疑問に思っていたら、
みやげ物を売るおじさんが、
「噴火した時に、石が降って来るからあそこに隠れるんだ。」
と教えてくれました。ほほう。

さらに。
「昔、観光客が避難に遅れて、石に当って大怪我をしたよ。」
と、がっはっはと笑いながら教えてくれました。ほほう・・・(汗)
って、そこ笑うとじゃないような・・・。

バイクの元に戻ると、先ほど写真を撮ってもらった3人組の
ライダーさん達に話し掛けられました。
うち2名は名古屋の方で、ご夫婦でタンデムツーリング。
トランポ(ライトバン等の荷物を運ぶ大きい車)に、
バイクを載せてフェリーでいらっしゃったそう。

あれ? じゃあ、トランポはどこへ? というと、
もう1名のライダーさんが福岡の方で、トランポはそこに停めてあるそうな。
そういう技もあるんですね。目からウロコです。

これからの私の予定が未定だというと、
福岡在住のライダーさんが、熊本なら小一時間で行けるから、
今から行っても観光できるよ、と教えてくれたので、
熊本に行ってみる事にしました。

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山を下っていると・・・



お! これは先ほど、窪みを押してみたいとか思ったアレではないかな。
このボタンの正体は米塚という名のプチ火山だそう。
立ち入り禁止なので、残念ながら眺める事しか出来ませんが、
これはかなりカワイイ。気に入りました。

熊本市内と阿蘇山がこんなに近いとは。
本当に小一時間で着いてしまいました。
ということで、さっそく熊本城へ。



時の建築王、加藤清正公が築いた日本三大名城。
さすがこれはお見事。

熊本城は一部保存工事中とのことで、本丸の隣では重機がフル稼働中。
現代ではこうやって作っちゃう城も、
当時は人力でコンクリーとも鉄筋もなんだから本当にびっくりです。



ほほぅ。これが城に・・・。

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今日は朝から雨が降りそうな天気でしたが、
城を見終えた頃に時々ポツポツと雨の気配がしてきました。
ということで、ユースホステル水前寺青年会館に電話すると
空きがあったのでここに泊ることにしました。

ユースに着いて、風呂に入りった後は、
気のあったライダーさん2名と一緒に呑みに出かけました。
初体験の路面電車(中身はバスと全く同じ)に乗り、熊本城の近くの繁華街へ。

熊本といえばラーメンだろう、ということでラーメン屋を探していると、
「ラーメン城下町」という横浜ラーメン博物館みたいなのを発見。
場所がダイエーの上というので不安でしたが、かなりおいしかったです。

ラーメンの後は飲み屋さんへ。
これまた初めての馬刺しを食べて、芋焼酎もいろいろ呑んで、
他のライダーさんの旅の話を聞いたりしてとても楽しかったです。
こうやって一人旅でも、その場で会った旅人達と一緒に飲んだり、
次の日は一緒に観光したり出来るのがユースホステルの面白いところですね。

ところで、最初に注文したお酒が出てくるときに、
「それでは乾杯の音頭をおねがいします。」
と店員のお姉さんにいわれてびっくりしましたが、
これは熊本ローカルルールなのだろうか・・・。

すっかり満足して、ユースへの帰り道はふらふらと一人で。
なんで一人なのか、というと、
他のお二人はさらに夜の大人の街へ繰り出していったからです(謎)。

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ふう。
ということで、今日はてんこ盛りな一日でした。
おなかいっぱいだけど、まだまだもっと食べたい。
火の国熊本。奥深し!です。

というわけで、またまたまたまた続きます。

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本日の走行距離 166km



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