<> グリップヒーター装着 <> 


当たり前ですが、冬場のライディングは非常に寒いものです。
鼻水だけでなく、文字通り涙がちょちょ切れんほどで、
バイクに乗った事がなかった頃の想像をはるかに超える寒さ。
というか、これはもう、痛い! のであります。

赤信号で停車する度に、エンジンを触って暖を取り、かりそめの温もりに安堵する・・・。
しかしふと客観的になってみると、そんな姿も哀れなもので、
そう考えると体だけでなく心まで冷え切ってしまいます。

また、バイクはアクセル、ブレーキ、クラッチ操作を手で行うので、
特に指先の冷えは安全面にも著しく悪影響をきたします。
実際、かじかんだ指が言うことを聞かず、恐ろしい思いをしたことも何度か。

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さてさて。

そんな悩みを解決するべく、今回装着したのが「グリップヒーター」
(ホットグリップとも言う)です。
電気の力で文字通りグリップをホカホカにしてしまおうと言うもの。

最近、周りでコレをつけている人が増殖中(しかもかなり評判良し)で、
気になっていたところ、バイク用品店で4000円に値引きしていたので、
これはチャンスと購入してみました。

買ったのは、デイトナ製の「ホットグリップ スタンダード」。
デイトナからは「ホットグリップ ヘビーデューティ」というのも出ているのですが、
そちらは温度をHi/Loの2段階に切り替え可能。
ただし、お値段が2倍もするのがあほらしい気がしたので、安いほうに(^-^;

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というわけで、今回はそのホットグリップの装着レポをお届けします。
作業には、Bands!の >>shunさんのレポ を参考にさせていただきました。
shunさんのレポは非常に詳しく書かれているので(しかも有名)、
ナンダヨ、二番煎じじゃん! という感もありますが、 私なりの豆知識、失敗した点、などをご紹介しようかと思うので、
少しでもみなさんのご参考になれば幸いです。

尚、お約束ですが・・・。
ここに紹介されている作業を参考に作業をされる場合は、
各自の自己責任の上で行ってくださいね。

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バランサー外したよ

まずはグリップエンド(バランサー)を外します。
(っていうか、上の写真では既に外してしまいましたが・・・)

グリップエンドを固定しているプラスネジは、ネジロックでガチガチに
固められているので、初めて外すよ、という方は要注意。
私は以前にネジの頭を舐めてしまい、痛い目にあいました。
自信がなければ大人しくバイク屋さんへ。

試した事はありませんが、ネジロックはバーナーであぶると外しやすくなるそうです。
もちろんグリップは退避させる必要があります。

ちなみにネジロックがガチガチに固まっていなければ、
ドライバーで回す前にグリップエンドを持って回してみると、
ネジが緩んでくれることがありますので、
私は最初にそうやって緩めてます。。

ぐりぐり

次にグリップを外します。
左ブリップは接着剤でハンドルバーに接着されています。
ドライバーでぐりぐりやると意外と簡単に接着剤が剥がれました。

CRC-556注入

一通り剥がせたら、グリップを引っこ抜きます。
と言ったものの、いざ引っ張ってみてもそう簡単には抜けません。
説明書にはグリップとバーの間に石鹸水を注ぐと抜き易いと書いてありますが、
そんな面倒くさいことはしたくないので、代わりにクレCRC-556を注入。

グリップ抜いた後

すると面白いように、するっと抜けました。

右グリップは接着剤は使われておらず、スロットルホルダにはめてあるだけ。
こちらもCEC-556を注入して、ツメに引っかかっている部分を外して
引っ張れば、こちらも簡単に抜けました。

使用前

さて。ここからが大変。
スロットルホルダには滑り止めの凸凹(スリーブ)があるので削る必要があります。
削りすぎると、あとでグリップをはめたときにブカブカになってしまうので、注意です。
ちなみに私は微妙に削りすぎました・・・(T-T)

鉛筆削り

鉛筆削りの要領でカッターで黙々と削ります。
え、鉛筆を削ったことが無い?
という人は上の写真を参考に・・・。
左の親指で押す感じ。

使用後

黙々と削ること1時間。
スイッチボックスに引っ掛ける部分と、
ワイヤーを引っ掛ける部分を残してすっきり。

右バー清掃後

さて。 次はいよいよ取り付けです。

右ハンドルバーをパーツクリーナーで掃除。
新しいグリスを塗ります。



左ハンドルバーも掃除します。
古い接着剤は自転車のチューブ用のゴムのりをつけると剥がれるそうですが、
持っていないので真鍮ブラシでゴシゴシ。
パーツクリーナーで脱脂します。

注油1

ついでにスロットルワイヤー注油することに。
まず、ワイヤーアジャスタ部分を外します。

注油2

注油専用の道具もあるけど漏れがひどいので私は使いません。
スプレーのノズルを直接突っ込みます。
でも、細目のノズルじゃないと無理かもしれませんね。

注油3

漏れないようにウエスでしっかり塞いでスプレーします。
何回かやるとキャブ側でグリスが流れ出る音がするはずです。

位置決め

再び元の作業へ・・・。

まずは、接着剤を付けずにグリップをはめてみて、位置を決めます。
全開状態でもつっぱったりしないように注意。
通常、ノーマルのスロットルの可動角度は90度ですので、
バーエンド側から見て、グリップの電源ケーブルが7時の位置になるようにすれば
ブレーキレバーにも干渉せずよいかと思います。



接着剤には家にあった「セメダインスーパーX」を使用しました。
説明書には専用の接着剤を使えとありますが、
コレならゴムにも使えるし耐熱性もあるので大丈夫。

グリップとスロットルホルダの間に隙間が出来ていると思うので、
接着剤はたっぷりと多めに付けたほうが良いようです。
私もそうしたつもりだったのですが、取り付け完了後に触ってみると
一部くっついていない部分があり、大変気持ち悪いです。



グリップを差し込んだら、はみ出た接着剤を掃除します。
ここで、はみ出た接着剤でスロットルホルダをハンドルに固定してしまわないように注意。
私は危うく、やってしまう所でした(苦笑)。

グリップの差込具合が均等かどうかは、バーエンドをはめてみるとわかりやすいです。
ここでも私は失敗・・・。
接着剤硬化後にバーエンドをはめて初めて気が付きました(T-T)(T-T)(T-T)

そして紐で縛って24時間放置。
左側も同じく。

これでヒーターの取り付けは完了。
あとは配線すれば出来上がりですね。

キーON時に12Vの直流電圧が流れる場所に接続・・・
ということですが、バイクの電気系統は触ったことが無かったので、
どこをどうすればいいのだかさっぱり。

ヘッドライトから電源を取ると聞いたことがあったので、
ヘッドライトケースを開けてみると、説明書にあるようなハーネスがありました。
というわけで、接続すべきハーネスの色は説明書、またはせービスマニュアル参照。
詳細は防犯上書けませんのであしからず。

バイク側のハーネスにヒーターのハーネスを接続するための部品ですが、
カシメるのにわりと手こずりました。
ラジオペンチじゃなくて、面の広い普通のペンチがあるとベターですね。

それと、作業前にバッテリーの端子を外しましょう!
外すときはマイナス側(黒)から。取り付けるときはプラス側(赤)から。



後期型バンディット400のトップブリッジは梨地加工されていて、
モノを接着するには不向きなので、スイッチはココにしました。
付属の両面テープではすぐにはがれてしまうので、
その辺に転がっていた防振ゴム板の切れ端を間にはさんで、
接着剤で1点止め。



翌日、紐を外してバーエンドを装着。
前述のように、グリップの先が余ってしまうため、バーエンドはそのまま装着できません。
片側につき、厚さ1mm程度の座金2枚、バネ座金1枚をかまして対応しました。
座金はなるべく直径が小さいものを選ばないと、グリップに干渉して、
スロットルが重くなるので注意です。



電源ケーブルの角度はこんな感じに。

以上で取り付けは完了です。
めでたしめでたし。

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実際に使用してみての感想ですが・・・

最初に握ってみると、ノーマルよりやや太めで、握り心地は硬い印象。
まあ、すぐに慣れるというレベルです。
冬用グローブのゴワゴワモコモコに比べれば、月とスッポン。

次に、気になるホカホカの効果。

既に3月になっていたので、東京近辺の平地では夜間でも、
そのホカホカさたるや、かえって気持ちが悪いほど。
高速道路を薄手のレザーグローブで走ってちょうど良いぐらいでした。
(ちなみに夏でも同じグローブを使ってます)

早朝の箱根で使ってみると、思ったよりも温まらず。
その時の気温は不明ですが、春にしてはかなり冷え込んでおり、
真冬と同じ服装でも結構寒かったです。

それでも、前述のグローブでも指が冷えて困ることも無く、
快適そのものでした。
ただし、このぐらいの効果だと、真冬の長時間走行では、
ちょっと不安が残ります。

デイトナのホットグリップなら、より強力なモードに切り替え可能な
「ヘビーデューティー」の方がオススメかもしれません。
ちなみに「ヘビーデューティ」のHiモードでは、通常は左右のグリップが
直列接続なのを並列接続に切り替えているようです。
(安全上の保障はできませんので、やってみようという方は
自己責任にてお願いします)

あと、もうひとつ不満な点は、汎用品だから仕方が無いのかもしれませんが、
グリップがホルダーからはみ出してしまうこと。
ぴったりのサイズが選べればいいのですが・・・。

以上、さらっと使ってみての感想でしたが、多少の不満はあれど、
たった4000円でこれだけ快適に過ごせるようになるのだから、
かなりオススメだと思いますよ。
冬でも走りたい、ツアラーなみなさん。ぜひ試してみてはいかがでしょう。

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